車椅子に乗られた状態で、階段介助が可能な条件は以下の通りです。*条件は業者により異なります ご利用者本人: ・体重50kg以下 ・車椅子に着座が可能 階段の形状等: 階段形状が、図の 1,2,4,6 いずれかである。 大凡の目安です。また、条件に収まっていても、以下のケースは対応できません。 車椅子の取り回しが困難な動線。階段の蹴上が高く、踏面が浅い(傾斜がきつい)階段。 スチール製の階段、雨天時のタイル製階段、屋内階段など。 車椅子での階段介助が困難な場合、担架を使い移動する事も可能ですが、ご利用者の体格、お住まいの状況によっては、お手伝い頂くか、 階段介助に慣れたヘルパーを別途手配する必要があります。 階段介助 上: 4名体制で、四隅を掴み持ち上げて昇降する方法です。これは、必要人員を確保できる施設や機関が、 一時的な対応として行なうのであれば可能な介助方法ですが、介助者が限られる一般世帯が、日常的に行なうのは無理な話です。 下: ディサービス等の施設送迎で行われる介助方法です。 介助者が上下に付き、介助バー、フレームを握り昇降します。後ろ向きに介助者する方は、足元、後方が確認できませんので、 前向きに昇降する介助者が注意し、声を掛け、息を合わせながら昇降します。 介護タクシーの階段介助 介護タクシーでは、車椅子ご利用の方の段差や階段介助はつきものです。一人で運営されている事業者が多いので、階段介助も、基本一人で行います。 この動画のような介助を、エレベーターの無い集合住宅や施設、個人宅などで、人力で昇降しながら送迎します。 動画で使われている階段は、踏面が広く蹴上も低い上、モデルの方がタイヤを回していますので、介助者の負担は軽くなっています。 実際の階段介助で多いのは、公団やマンション、戸建てであれば、道路までの屋外階段です。ご利用者がタイヤを回す事はありませんし、 動画より遥かにキツイ条件になります。小柄な方であれば、車椅子階段一人介助も可能ですが、大柄な方の介助や高層階からの昇降では、危険も伴う為、 ご家族にお手伝い頂いたり、別途、二名介助が可能な事業者等を紹介する事もあります。 階段介助は、階段の造り・材質(幅、傾斜、踏面、屋内外、木製、コンクリ、鉄製等)、階数、お使いの車椅子の形状や天候にも影響を受けます。 予約や依頼をされる際は、発着場所のロケーションを出来るだけ詳しくお話しし、対応可能か確認をして下さい。 左:公団やマンション、団地に多い階段。途中に踊り場が設けられています。建物によって寸法は異なります。 中:道路までの外階段。踏面・蹴上サイズが不揃いのケースもあります。 右:スチール製外階段。「滑り台」の様な傾斜がある物もあります。 車椅子での階段昇降 介護タクシーで行う車椅子階段介助ですが、文字では上手く表現できません。 ぶっつけ本番で、誰でも出来るものではありませんので、参考程度に留めて下さい。 階段に対し前向き(介助者が下側) 前輪・ステップが蹴上に引っ掛かる。 後方に全ての重みがのしかかる。 介助者は支えきれない。 物理的に無理です。最悪の場合、車椅子が後方に倒れ、介助者共々、転げ落ちてしまいます。 絶対にやってはいけません。前向きで可能なのは、一段の段差、玄関の框や掃き出し窓への出入り(要領がいります)くらいです。 階段に対し後向き(介助者が上側) 車椅子を後方斜め(ウィリー状態)にして、足腰を使い、大きな振動や衝撃が生じない様、腕で引きつけながら一段一段ゆっくり昇降する。 階段の踏面・蹴上に合わせ、車椅子を傾斜させバランスを取ります。ご利用者の重心が、階段縁に掛かる感触、イメージですが、 この状態を維持し昇降するには、慣れと筋力(筋持久力)が必要です。一朝一夕でコツは掴めません。 車椅子には、自走式と介助式があります。 ・介助式車椅子はタイヤ径が小さく幅が太め。 ・自走式車椅子はタイヤ径が大きく幅が細め。 介護タクシーでは、抵抗の少ない細いタイヤの自走式を使用している所が多いです。介助式でもタイヤ幅が細い物もありますが、 タイヤ径が小さいと、蹴上の高さによっては介助で大きな負荷が掛かります。 階段の基準 建造物の用途によっても違いますが、一般住宅の階段であれば、 蹴上≦23CM 踏面≧15CM 幅≧75CM と決められています。床面積で基準が決まっていますが、学校や公共施設、集合住宅と比べ、一般的な住宅の階段基準は緩めです。 車椅子のタイヤは 自走式 18~24インチ(45CM~60CM) 介助式 12~16インチ(30CM~40CM) の物があります。 車椅子での階段昇降は、 タイヤ半径>蹴上 タイヤ半径<踏面 が理想です。範囲に収まらない、満たない場合でも、2、3段のアプローチ程度なら一気に昇降する事も出来ますが、 ご利用者体重+車椅子自重に重力が加わりますので、踏面が浅い階段(傾斜がきつくなる)や、長い階段では二人介助が必要です。 (図は24インチを例にしていますが、自走式車椅子は22インチが主流で、一般的な規格型住宅の内階段は、蹴上21CM、踏面24CM程です。) 階段一人介助不可 ・車椅子 車輪が小さいモデルや、リクライニング、特注品で重量があるモデル。 ・ストレッチャー 階段での出入りは出来ません。 他にも、L字や螺旋階段の車椅子介助は一人では無理です。写真の通り、L字(曲がり角)部分では片輪が宙に浮いた状態になります。 この状況で、人が乗っている車椅子をコントロールするのは困難ですし、狭い階段であれば車椅子が曲がりきれません。 車椅子階段介助で、L字、螺旋対応がNGの理由です。二名以上で対応できる業者を利用下さい。 屋外の階段でも条件は同じです。 高さのある段差や框の昇降方法 高さがある一段の段差や玄関框の昇降であれば、階段昇降より難易度は低いので練習次第で出来るようになります。 登る場合 1.段差の上に車椅子前輪を乗せます。注意点は、段差の高さより車椅子のホイールベース(前輪の中心から後輪の中心までの距離)が長い事。 車椅子の傾きが極端にきつくならない事。垂直近くまで倒さないと前輪が乗らない様であれば、危険なのでやめて下さい。 2.後輪を段差縁に当てながら車椅子を斜め上に押し上げる感覚です。後輪が縁を舐めながら回転しますので、 押し上げる力は軽微(大柄なご利用者でなければ)でも上がります。 3.後輪が段差上に乗り切った事を確認。敷きマット・カーペットがある場合は、事前に避けておいて下さい。滑るので危険です。 降りる場合 1.前向きで出来ない事はないですが、後ろ向きに降ろす方が介助者の負担は軽くなります。登り同様、障害となる物は避けておきます。 2.後輪を段差縁に当てながら車椅子を降ろします。大柄な方を降ろす場合は、介助者が腰を支点に身体全体で車椅子を支えながらゆっくり降ろします。 (イラストでは介助バーを握っていませんが、実際の介助ではバーをしっかり握って行います。) 3.後輪が着地したら、フットサポート(足載せ)が段差に引っ掛からない位置まで下がります。後方に余裕が無い所では前向きで降ろす事もありますが、 いずれの場合も降ろす場所に車椅子が収まるスペースが必要です。 4.車椅子のフットサポート、ご利用者の足、つま先が段差に当らない事を確認して着地します。 高さがある段差や掃き出し窓、玄関の框等、一段のみの上り下りであれば、上記の方法で対応できます。 行なう際には、周囲に障害となる物が無い事を確認した上で行って下さい。敷きマット、靴1足でも事故に繋がる事があります。 二段以上連続する場合は、この方法では対応できません。階段介助と同様の介助方法になります。 *玄関上がり框の解消として設置した踏み台や手すりは、車椅子で昇降する場合、障害となりるケースがあります。 これらが設置されていますと、間口が狭い場所は上記の方法で対応できません。立ちあがり、歩行が困難で車椅子生活を余儀なくされたなら、 これらの器具や設備は撤去し、間口動線を確保した上で行なって下さい。レンタル代も節約できます。 *リクライニング式車椅子は転倒防止用のストッパーが付いており、脱着できないタイプ、ストッパーが後輪の外まであるタイプは、 前輪を上げる事ができないので上記の方法では対応できません。 電動式 階段昇降機 車椅子クローラー導入 階段介助が可能か否か、その判断基準となるのが、ご利用者の体格と階数。他にも車椅子の形状や階段の造りもありますが、 この2点が大きな要素になります。ドライバーの限界を超えていれば、危険ですので受ける事は出来ません。 許容以上のご利用者に対応するには、人力のみでは難しく道具に頼る事になります。 大柄な方や、エレベーターの無い上層階へ(から)の階段介助に対応できるよう、電動式昇降クローラーを導入しました。 特徴: ・ご利用中の車椅子をそのまま搭載できます。 ・電動式ですので、介助者一人で可能です。 ・介助者と車椅子が転回、通行出来るスペースがあれば利用できます。 ・折りたたみ式で持ち運び可能。 ・荷物、重量物の階段昇降にも流用可能。 適用外: ・螺旋階段、L字に折れる踊り場の無い階段などは対応できません(冒頭の図参照)。 *メーカーでは可能としていますが、制約条件があります。 ・坂の途中から階段が始まるような傾斜地。 ・台風、降雪、凍結など、滑り易く危険な状況下では、屋外での昇降サービスは出来ません。 ・コンパクトサイズ、リクライニング式や特注車椅子も、形状によっては搭載出来ません。 実稼動やデモで何回か使用しましたが、現時点で不具合はありません。最も重たい方で110kgの方の対応をしましたが、 ストレスなく昇降します。100%ではありませんが、これまで階段介助が難しかった方へのサービスが一部可能になります。 ・汎用型以外の車椅子をお持ちの場合、車椅子(無料)をご用意致します。 ・階段介助が生じる場合は、事前にご相談下さい。 ・介護タクシーが行う階段介助は、外出送迎と対で提供されます。階段介助のみの提供にはなかなか応えられませんが、 階段昇降や室内介助など、送迎を伴わないサービスの依頼、相談を受ける事が時々あります。 空き時間等を利用しての介助であれば可能な場合もありますので、お問い合わせ下さい。 階段昇降、段差解消器具 現在、国内で普及している階段介助器具です。 据え付け型階段昇降機 最も普及している製品で、昇降機と言えばこれをイメージする方が多いでしょう。 屋内外、直線、カーブなど、殆どの階段に取り付けられます。一方、価格が高額で、本体以外に工事費が生じ、 1Fから2Fへの直線階段でも100万オーバーです。撤去するにも費用が掛かります。自治体によっては、補助金が利用できるようです。 スロープ 玄関の上がり框、アプローチの段差など、高低差が大きくない場所であればこれで十分です。5段以上の段差(階段)になりますと、安全角含め、 相当の長さの物が必要になり、あまり現実的ではありません(介助ありで12.5%、自力では8.3%の勾配と言われています)。 昇降リフト 家から外に出入りする際、玄関や窓等まで上下させるリフト。階段昇降機ではありません。本体、工事費が必要になりますが、介護保険でレンタル できる場合もあります。 階段を移動できる車椅子も開発されていますが、重厚長大な上、高額な物です。日本の住宅環境では厳しいですし、 易々と買える代物でもありません。 階段、段差解消機器はいくつか選択肢がありますが、これらを設置できるのは戸建てが前提で、マンション等では困難です。エレベーターが 設置されていない集合住宅では、車椅子や歩行が困難な方の階段介助は、家族総出かヘルパー、介護タクシーに頼むしか、今の所、対処法がありません。
上: 4名体制で、四隅を掴み持ち上げて昇降する方法です。これは、必要人員を確保できる施設や機関が、 一時的な対応として行なうのであれば可能な介助方法ですが、介助者が限られる一般世帯が、日常的に行なうのは無理な話です。 下: ディサービス等の施設送迎で行われる介助方法です。 介助者が上下に付き、介助バー、フレームを握り昇降します。後ろ向きに介助者する方は、足元、後方が確認できませんので、 前向きに昇降する介助者が注意し、声を掛け、息を合わせながら昇降します。
介護タクシーでは、車椅子ご利用の方の段差や階段介助はつきものです。一人で運営されている事業者が多いので、階段介助も、基本一人で行います。 この動画のような介助を、エレベーターの無い集合住宅や施設、個人宅などで、人力で昇降しながら送迎します。 動画で使われている階段は、踏面が広く蹴上も低い上、モデルの方がタイヤを回していますので、介助者の負担は軽くなっています。 実際の階段介助で多いのは、公団やマンション、戸建てであれば、道路までの屋外階段です。ご利用者がタイヤを回す事はありませんし、 動画より遥かにキツイ条件になります。小柄な方であれば、車椅子階段一人介助も可能ですが、大柄な方の介助や高層階からの昇降では、危険も伴う為、 ご家族にお手伝い頂いたり、別途、二名介助が可能な事業者等を紹介する事もあります。 階段介助は、階段の造り・材質(幅、傾斜、踏面、屋内外、木製、コンクリ、鉄製等)、階数、お使いの車椅子の形状や天候にも影響を受けます。 予約や依頼をされる際は、発着場所のロケーションを出来るだけ詳しくお話しし、対応可能か確認をして下さい。 左:公団やマンション、団地に多い階段。途中に踊り場が設けられています。建物によって寸法は異なります。 中:道路までの外階段。踏面・蹴上サイズが不揃いのケースもあります。 右:スチール製外階段。「滑り台」の様な傾斜がある物もあります。
介護タクシーで行う車椅子階段介助ですが、文字では上手く表現できません。 ぶっつけ本番で、誰でも出来るものではありませんので、参考程度に留めて下さい。 階段に対し前向き(介助者が下側) 前輪・ステップが蹴上に引っ掛かる。 後方に全ての重みがのしかかる。 介助者は支えきれない。 物理的に無理です。最悪の場合、車椅子が後方に倒れ、介助者共々、転げ落ちてしまいます。 絶対にやってはいけません。前向きで可能なのは、一段の段差、玄関の框や掃き出し窓への出入り(要領がいります)くらいです。 階段に対し後向き(介助者が上側) 車椅子を後方斜め(ウィリー状態)にして、足腰を使い、大きな振動や衝撃が生じない様、腕で引きつけながら一段一段ゆっくり昇降する。 階段の踏面・蹴上に合わせ、車椅子を傾斜させバランスを取ります。ご利用者の重心が、階段縁に掛かる感触、イメージですが、 この状態を維持し昇降するには、慣れと筋力(筋持久力)が必要です。一朝一夕でコツは掴めません。 車椅子には、自走式と介助式があります。 ・介助式車椅子はタイヤ径が小さく幅が太め。 ・自走式車椅子はタイヤ径が大きく幅が細め。 介護タクシーでは、抵抗の少ない細いタイヤの自走式を使用している所が多いです。介助式でもタイヤ幅が細い物もありますが、 タイヤ径が小さいと、蹴上の高さによっては介助で大きな負荷が掛かります。 階段の基準 建造物の用途によっても違いますが、一般住宅の階段であれば、 蹴上≦23CM 踏面≧15CM 幅≧75CM と決められています。床面積で基準が決まっていますが、学校や公共施設、集合住宅と比べ、一般的な住宅の階段基準は緩めです。 車椅子のタイヤは 自走式 18~24インチ(45CM~60CM) 介助式 12~16インチ(30CM~40CM) の物があります。 車椅子での階段昇降は、 タイヤ半径>蹴上 タイヤ半径<踏面 が理想です。範囲に収まらない、満たない場合でも、2、3段のアプローチ程度なら一気に昇降する事も出来ますが、 ご利用者体重+車椅子自重に重力が加わりますので、踏面が浅い階段(傾斜がきつくなる)や、長い階段では二人介助が必要です。 (図は24インチを例にしていますが、自走式車椅子は22インチが主流で、一般的な規格型住宅の内階段は、蹴上21CM、踏面24CM程です。) 階段一人介助不可 ・車椅子 車輪が小さいモデルや、リクライニング、特注品で重量があるモデル。 ・ストレッチャー 階段での出入りは出来ません。 他にも、L字や螺旋階段の車椅子介助は一人では無理です。写真の通り、L字(曲がり角)部分では片輪が宙に浮いた状態になります。 この状況で、人が乗っている車椅子をコントロールするのは困難ですし、狭い階段であれば車椅子が曲がりきれません。 車椅子階段介助で、L字、螺旋対応がNGの理由です。二名以上で対応できる業者を利用下さい。 屋外の階段でも条件は同じです。
高さがある一段の段差や玄関框の昇降であれば、階段昇降より難易度は低いので練習次第で出来るようになります。 登る場合 1.段差の上に車椅子前輪を乗せます。注意点は、段差の高さより車椅子のホイールベース(前輪の中心から後輪の中心までの距離)が長い事。 車椅子の傾きが極端にきつくならない事。垂直近くまで倒さないと前輪が乗らない様であれば、危険なのでやめて下さい。 2.後輪を段差縁に当てながら車椅子を斜め上に押し上げる感覚です。後輪が縁を舐めながら回転しますので、 押し上げる力は軽微(大柄なご利用者でなければ)でも上がります。 3.後輪が段差上に乗り切った事を確認。敷きマット・カーペットがある場合は、事前に避けておいて下さい。滑るので危険です。 降りる場合 1.前向きで出来ない事はないですが、後ろ向きに降ろす方が介助者の負担は軽くなります。登り同様、障害となる物は避けておきます。 2.後輪を段差縁に当てながら車椅子を降ろします。大柄な方を降ろす場合は、介助者が腰を支点に身体全体で車椅子を支えながらゆっくり降ろします。 (イラストでは介助バーを握っていませんが、実際の介助ではバーをしっかり握って行います。) 3.後輪が着地したら、フットサポート(足載せ)が段差に引っ掛からない位置まで下がります。後方に余裕が無い所では前向きで降ろす事もありますが、 いずれの場合も降ろす場所に車椅子が収まるスペースが必要です。 4.車椅子のフットサポート、ご利用者の足、つま先が段差に当らない事を確認して着地します。 高さがある段差や掃き出し窓、玄関の框等、一段のみの上り下りであれば、上記の方法で対応できます。 行なう際には、周囲に障害となる物が無い事を確認した上で行って下さい。敷きマット、靴1足でも事故に繋がる事があります。 二段以上連続する場合は、この方法では対応できません。階段介助と同様の介助方法になります。 *玄関上がり框の解消として設置した踏み台や手すりは、車椅子で昇降する場合、障害となりるケースがあります。 これらが設置されていますと、間口が狭い場所は上記の方法で対応できません。立ちあがり、歩行が困難で車椅子生活を余儀なくされたなら、 これらの器具や設備は撤去し、間口動線を確保した上で行なって下さい。レンタル代も節約できます。 *リクライニング式車椅子は転倒防止用のストッパーが付いており、脱着できないタイプ、ストッパーが後輪の外まであるタイプは、 前輪を上げる事ができないので上記の方法では対応できません。
階段介助が可能か否か、その判断基準となるのが、ご利用者の体格と階数。他にも車椅子の形状や階段の造りもありますが、 この2点が大きな要素になります。ドライバーの限界を超えていれば、危険ですので受ける事は出来ません。 許容以上のご利用者に対応するには、人力のみでは難しく道具に頼る事になります。 大柄な方や、エレベーターの無い上層階へ(から)の階段介助に対応できるよう、電動式昇降クローラーを導入しました。 特徴: ・ご利用中の車椅子をそのまま搭載できます。 ・電動式ですので、介助者一人で可能です。 ・介助者と車椅子が転回、通行出来るスペースがあれば利用できます。 ・折りたたみ式で持ち運び可能。 ・荷物、重量物の階段昇降にも流用可能。 適用外: ・螺旋階段、L字に折れる踊り場の無い階段などは対応できません(冒頭の図参照)。 *メーカーでは可能としていますが、制約条件があります。 ・坂の途中から階段が始まるような傾斜地。 ・台風、降雪、凍結など、滑り易く危険な状況下では、屋外での昇降サービスは出来ません。 ・コンパクトサイズ、リクライニング式や特注車椅子も、形状によっては搭載出来ません。 実稼動やデモで何回か使用しましたが、現時点で不具合はありません。最も重たい方で110kgの方の対応をしましたが、 ストレスなく昇降します。100%ではありませんが、これまで階段介助が難しかった方へのサービスが一部可能になります。 ・汎用型以外の車椅子をお持ちの場合、車椅子(無料)をご用意致します。 ・階段介助が生じる場合は、事前にご相談下さい。 ・介護タクシーが行う階段介助は、外出送迎と対で提供されます。階段介助のみの提供にはなかなか応えられませんが、 階段昇降や室内介助など、送迎を伴わないサービスの依頼、相談を受ける事が時々あります。 空き時間等を利用しての介助であれば可能な場合もありますので、お問い合わせ下さい。
現在、国内で普及している階段介助器具です。 据え付け型階段昇降機 最も普及している製品で、昇降機と言えばこれをイメージする方が多いでしょう。 屋内外、直線、カーブなど、殆どの階段に取り付けられます。一方、価格が高額で、本体以外に工事費が生じ、 1Fから2Fへの直線階段でも100万オーバーです。撤去するにも費用が掛かります。自治体によっては、補助金が利用できるようです。 スロープ 玄関の上がり框、アプローチの段差など、高低差が大きくない場所であればこれで十分です。5段以上の段差(階段)になりますと、安全角含め、 相当の長さの物が必要になり、あまり現実的ではありません(介助ありで12.5%、自力では8.3%の勾配と言われています)。 昇降リフト 家から外に出入りする際、玄関や窓等まで上下させるリフト。階段昇降機ではありません。本体、工事費が必要になりますが、介護保険でレンタル できる場合もあります。 階段を移動できる車椅子も開発されていますが、重厚長大な上、高額な物です。日本の住宅環境では厳しいですし、 易々と買える代物でもありません。 階段、段差解消機器はいくつか選択肢がありますが、これらを設置できるのは戸建てが前提で、マンション等では困難です。エレベーターが 設置されていない集合住宅では、車椅子や歩行が困難な方の階段介助は、家族総出かヘルパー、介護タクシーに頼むしか、今の所、対処法がありません。